ども黒猫です


みなさん あばた ってご存知ですか?



私は 高校生半ばから 25歳くらいまで

ひどいニキビがありました


親戚が集まる場所に行くと 叔母たちから

お母さんにそっくりだね

あなたのお母さんも あなたくらいの時 ひどいニキビだったよ

まるで ニキビの花畑みたい

そんな風に言われて すごく嫌だったのを覚えています


短大生のとき それを隠すためのメイクをどうしてしないの?

と 友達に言われたこともあるし

その時は 口を噤むしかなかった


どうしたんだろうね

高校一年の時はなかったのに

そう言って 本当に労わるように

皮膚を撫でてくれた友達もいました

その時は その友達が 心からいたわってくれたのが分かって

ありがとう が言えました


社会人になりたての頃 お客さまのお子様に

おねえちゃんの似顔絵!

そういって 見せてもらった私の顔は 赤のクレヨンで

数え切れない点々が 描かれていました

お母さまも 困り顔でした



結婚したらなおるわよ

お母さんはそうだったよ


母が結婚したのは25歳

ピタリとニキビはできなくなったって言うの



私の結婚は27歳だったけど

夫と出会った23歳の時は まだまだ ビッシリとニキビができてました

友達だった当時は お互い交際相手もいて

25歳で出会い直しがあり

付き合いだした頃には ニキビは出来にくくなっていて

事実 籍を入れた頃には メイクで あばたも目立たなくなっていました

母の言う通りに......



だけど ニキビがなかったら

と いつも思っていました

みんな メイク楽しそうだなぁ



そのうち治る 皮膚科いったって治らないわよ

針を刺されて ぎゅうぎゅう 膿を絞られて 痛いだけよ

まずい飲み薬飲んだって 治らなかったよ

行くだけ無駄よ


だから 医者にかからず 社会人になってから お肌が綺麗な友達と同じデパコスの基礎化粧品を使ってみたり それでも綺麗にはならなくて ようやく 皮膚科にも通ったけど


生理不順はない?

ありません 毎月しっかりきます

おかしいなぁ お薬だしときますね


こんなやり取りだけで 苦くもない薬を飲んでも お肌は綺麗になりませんでした



多感な高校 短大生時代

電車に乗れば 心無い目線や言葉を向けられていることもあったし 私を汚れ物として視線を送る男性を 友達が睨んで

視線の盾になってくれたこともありました


汚れ物 嫌なもの それはそうだな と諦めの気持ちもありました

私も 電車通学する中で 臭い人がいれば そういう目で見たし 泣き続ける赤ちゃんを迷惑に思ったこともあるし

若ければ若いほど 色んなことが気になるものでした



お肌が綺麗な人と並びたくない気持ちがずっとあって

コロナは嫌だけど マスクしていれば 他の人より劣った肌を隠すことが出来ましたし 加齢で隠したい部分も増えて

整形するなら 今のうちだな

なんて 考えたりもしていました



望んで子どもに恵まれ 親になって 

また あの時みたいな似顔絵を渡されたらどうしよう

幸運なことに そんなことは 楓からも 楓の友達からもなく

10年がすぎました



去年の夏頃でしょうか

華奢な楓の友達と 少し喋ったとき ドキリ とすることを言われました


彼女の洋服のことを話題にしてた時

「〇〇ちゃんは 細身で似合ってて羨ましいなぁ 私ぶよぶよだからなぁ」

と 言ったら 間髪入れず

「楓ママは そのままで素敵だと思うよ?そのままでいいんだよ」

と 真っ直ぐな瞳で 言われました


なんて素敵な子だろう

私は ただただ感動して 同時にびっくりして

「本当?ありがとう そんなふうに言われて 嬉しいな」

と 彼女に返しました

「そうだよ そのままがいいんだよ」


......おばちゃん ちょっとは痩せたいなぁ

とは思ってんだけど笑



そして 薄くはなったけど 消えはしない あばた

私は ひどいニキビで 最適な治療をしなかったため

皮膚がたくさん 凹んでいます

あばた のほか クレーター と言われるものです



年末年始の休みに入る頃 顎と 鼻周辺に吹き出物がいっきにできました

見るも哀れな状態になってしまって

※慢性副鼻腔炎で 疲れると 鼻の中から痛み出して 鼻や顔面に吹き出物ができることが増えました ほんと不潔っぽいな



休みで 家族にそれらを晒す時間も増えて さらにストレスでした

化粧水も入らないし 痛いし 鬱陶しいしで 不意に気持ちが塞ぐんですよね


楓「母ちゃん ぷっちゅんできてるね」

※ぷっちゅん とは我が家で おできのことでして

「そうなの なんか ばーっとできちゃって 母ちゃんコレ嫌なんだよ 汚いし......ほっぺも楓みたいなのが良かったな 母ちゃんのほっぺ ボコボコだもんね 」


つい 弱気でこぼしたら



楓「母ちゃん そのままで可愛いよ?それがあって いいんだよ 俺は好き」

そう言ってくれました


例のごとく 私 一瞬 固まってしまいまして

「......そうぉ?ありがとう......」



どこか母親を恨んでいる 羨んでいる私と違い

私を 無償で愛してくれている

認めてくれている



母ちゃん 少し痩せたら?


は 思い出したように言ってくるけれども......笑



あばたがあってもいいんだ


ストン となにかが腹落ちした瞬間でした

軽くなりました

ずっと 重かったから


ありがとう 楓

ありがとう 夫

そして 真っ直ぐな瞳で 私に話しかけてくれる子どもたち

ありがとう


もぅ あれこれ 簡単に昔のことを思い出せないようなアタマになってしまったけれど


一瞬 一瞬の言葉で 私を軽くしてくれて

本当にありがとう



私のあばたは消えはしないから まだ 他人の目を気にしてしまう

あの人 肌汚い

そんな視線 感じることがある

私が 見た目で誰かを蔑む心がある以上

それは なくならない

他人と比べるから そんなことになるんだから


これからも なにかのことで 心無い言葉を投げかけられることがあったとしても

私は 私でいいのだ

ということを 私は絶対に忘れないように



知人友達や 夫や親に 同じ言葉を言われて 私は素直に受けとっただろうか


子どもたちの言葉で 授けられたからこそ

私には 意味があったと思う


私には あばたがあってもヨシ

※あばた あってこその私!とは 言いたくない笑



私と あばた はこんな関係です笑



今日も お読み下さり ありがとうございます