「栴檀(せんだん)は双葉(ふたば)より芳(かんば)し」ということわざがあります。

 

しかし、高い木になる栴檀、小さな実を付ける栴檀は、いい香りはしません。

 

一説に、今いう栴檀は、白檀(びゃくだん)の事をいうのだといいます。

 

発芽のころからいい香りをを放っていることから、大成する人は、幼少のときから優れているというたとえことわざです。

 

又、他説では、花梨のことをいっているという説があります。

 

実を付けている花梨の木は、側を通るだけで、とても香しく気持ちを落ち着かせてくれます。

 

白檀は、ビャクダン科の熱帯性常緑樹ですから、日本では見かけません。

 

ですから、花梨説のほうが現実味が有り、私はこの説の方を支持しております。

 

寒くなると、実がボトボトと音を立てて落ちます。

 

それを焼酎に漬けて花梨酒を作ります。

 

母は、風邪をひいて喉が痛いときに、お湯で薄めて飲ませてくれたものです。

 

甘い香りがして、喉がやんわりして気持ちが良くなりますよ。