「愛と憎しみは表裏一体」という言葉があります。

 

又、「かわいさ余って、憎さ100倍」という言葉もあります。

 

愛を確信し、愛し合ったのに、何故かその愛が憎しみに変わってしまうことがあるのです。

 

「愛」と「憎しみ」のように、相反する感情が突然入れ替わることを、心理学の言葉では「カタストロフィー理論」と呼びます。

 

人間が持つ苦悩に「四苦」が有るといいます。

 

その内、「愛別離苦」(愛しい人と別れなければならない苦しみ)、「怨憎会苦」(嫌な人と一緒にいなければならない苦しみ)があります。

 

愛する人といつも一緒に入れることは、誰もが願うことでしょう。

 

しかしその事は、怨み憎しみ合う同士の出合いであるかもしれないのです。

 

一緒にいたい人と一緒にいることが出来ない、別れたらいいけれど別れることもできない。

 

「愛別離苦」と「怨憎会苦」も又、表裏一体なのです。

 

兎角世の中、ままならないものなのです。