薬味として定番のミョウガは、冷や奴によし、素麺によしです。

 

特に暑いこの時期、さわやかな香りが食欲をそそります。

 

毎年大量に届けてくれる人が有り、酢漬けにしていただいています。

 

昨日知人宅の庭先にミョウガが有り、話題になりました。

 

そして帰りに何株か引き抜いて持たせて下さいました。

 

早速、日陰を選んで植え付けました。

 

来年には、たくさんのミョウガの子を収穫できるでしょう。

 

ミョウガで思いつくのが、お釈迦様の弟子チューダ・パンタカの話です。

 

自分の名前を忘れるほど物忘れがひどかった彼は、お釈迦様の言いつけどうり、一本の箒(ほうき)を持ち、「塵(ちり)を払い、垢(あか)を除かん」と言いながら毎日毎日も掃き掃除をしました。

 

履いても履いてもゴミは次々と出てきます。

 

そしてある日、履いても履いてもも出てくる塵であるが、履くのを止めれば汚くなるばかり。

 

塵を除くという努力を止めることなく、積み重ねることが尊いことなのだと気付くのです。

 

そんな彼が亡くなり、墓の周りに生えたのがミョウガでありましたから、ミョウガを食べると物忘れをすると言う俗説が生まれたということです。

 

「たださえ物忘れが多くなってきたのにこの上ミョウガを食べるなんて」

 

って言われそうですが、主役にはならない名脇役のミョウガ、大好きです。