広島、長崎、そして15日の終戦の日と、日本の暑い(篤い)8月です。
この時期、毎年読み返しているのが、浅田次郎著『終わらざる夏』です。
現ロシア、当時日本の千島列島北東端の島・占守島(しゅむしゅとう)で、戦後の戦争がありました。
15日、玉音放送で日本の敗戦(終戦)が全国に伝えられました。
ところが、その玉音放送後に、始まった戦闘があったのです。
敗戦の結果を受けて、無傷の占守島部隊が武装解除するにもかかわらず、17日にアメリカではなく、ソ連が攻撃してきたのです。
「終わったはずの戦争」という事実を題材に、戦争という大きな理不尽に巻き込まれ、懸命に生きた人びとの姿を描いた物語です。
かくして、北方領土は、奪われたのです。
ネットで、「占守島 画像」若しくは、グーグルアースで現占守島を見てください。
北の小島には、今も朽ちた戦車が放置してあります。
