全国にお寺は、約77,000ヶ寺あります。
 
1番多いのが曹洞宗で14,699ヶ寺、浄土真宗本願寺派(西本願寺)で10,488寺ヶ寺、その次が浄土真宗大谷派(東本願寺)で8,881寺ヶ寺です。
 
コンビニが約55,000店ですから、その数の多さには驚きです。
 
特に、京都はお寺が多い街です。
 
「江戸の八百八町、大阪の八百八橋、京都の八百八寺」といわれるように、「八」という数字は多いことを意味しています。
 
江戸は町、大阪には橋、京都には寺が、それぞれそれだけ多いということです。
 
じっさい、京都市内には由緒ある寺が多く存在し、その数は800ヶ寺どころか、その倍以上あるようです。
 
奈良から京に都が移された当時、この国は、仏教の教えを国の統治原理としていました。
 
そのため、歴代の天皇や公卿たちは競って鴨川沿いや東山などの丘陵地に寺院を立てたのです。
 
さらに、大地震や大飢饉が発生し、治安が乱れ、飢えに苦しむ庶民たちが心の拠り所となる教えを求め、新しい寺が続々と建立されてきたのです。
 
その中から浄土真宗などの、国家護持の為でなく、庶民のための新しい仏教が生まれたのです。
 
そういうわけで、この1,000年の間、京都には寺院の数が増え続け、世界屈指の“宗教都市”といわれるようになったわけです。