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梅原猛氏が、亡くなりました。
 
学生時代に読んだ「ニヒリズム」を引っ張り出してみました。
 
「私がここで語ろうとするのは、戦後日本のニヒリズムの思想である」
 
で始まる本書です。
 
そして彼は、「無」について、「諸行無常」を説く仏教の立場を優先するのです。
 
全てのものは、生成変化し、消滅する。
 
死という人間存在の無常性の自覚が、仏教思想の根本です。
 
生者必滅という人間存在を死から見るという点に於いて、好んで「無」を語るのが仏教なのだということを知らされました。
 
その後彼は、あっちに行ったり、こっちに来たり、羨望と落胆を感じさせてくれました。
 
でも、まあ、私の1頁にいた人でしたね。