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本棚の整理中、『稲森和夫の哲学』をパラパラと目を通しました。
 
稲盛氏は京セラやDDI(第二電電)を起こした実業家です。
 
氏は、戦後教育の失敗を「正しい天の教えがない」と指摘しています。
 
教育を通じて、「人間としてやってよいことと悪いこと」をきちんと子供のときに教えなければならないと述べています。
 
そして、具体的に、
 
一、人のために尽くしたい、世のために尽くしたいと思うように努める(布施)
 
二、自分を戒めてエゴを抑えていく(持戒)
 
三、諸行無常、波乱万丈の人生に耐えていく(忍辱)
 
四、精一杯働く(精進)
 
これらのことで、人格を高めていくようにさせることが肝要だとと述べています。
 
お釈迦様は、本当の幸福を得るための六つの道を明かされました。
 
布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)これらを六波羅蜜(ろくはらみつ)といいます。
 
氏は、仏教の基本的な考えに依り、これらのことが、人間の生き方の中心であるべきなのだと現代に警鐘を鳴らしているのです。