麻原以下オウムのテロ事件犯人達が、死刑という形で処刑されました。
 
しかしながら、彼らが何故大量殺人を犯したのかは、とうとう本人達から聞くことが出来ませんでした。
 
その深層は、明かにされなかったのです。
 
何故法務省は、彼らの処刑を急いだのでしょうか。
 
人は、邪悪だから、非道だから、洗脳されたからかれたから人を殺すのではないでしょう。
 
そもそもテロ事件と呼ぶことが正しかったのでしょうか。
 
というのは、テロル(〈ドイツ〉Terror)であり、恐怖の意です。
 
暴力行為あるいはその脅威によって、敵対者を威嚇(いかく)すること、恐怖を与えることです。
 
殺人ということは、結果でしかないのです。
 
夏目漱石が、
 
「世の中には悪人という者はいないのだ。善人といわれている人が、ある日突然、悪人になるから恐いのだ」
 
と言ったように、人間はそういった可能性を秘めているという認識が大切であることを今回あらためて考えさせられたことでありました。