今年は、例年に無く寒い日が続きますが、寒い中にも暖かな日差しが感じられるようになりました。
 
もう少し暖かくなると一気に芽生えるのではないかと、例年以上にワクワクしてしまいます。
 
寒い日に、コタツに入って本を読みながらウトウト・・・なんて気持ちがいいものです。
 
コタツが一般に普及し始めたのは江戸時代です。
 
当時は、掘り炬燵と移動が出来る置き炬燵とがありました。
 
ではその以前には何で暖をとっていたかというと、火鉢と囲炉裏です。
 
しかし、隙間の多い日本家屋では部屋全体を暖めることが難しく、効率が良くありません。
 
おまけに暖かい空気は上に上がってしまいますので、足元だけを暖めることのできるコタツが重宝したというわけです。
 
私の小さい頃のコタツは、現在のような電気炬燵ではなく、豆炭コタツでした。
 
火鉢は炭もありましたが、居間には練炭火鉢がありました。
 
子供の頃は寒さも感じなかったのでしょうか、コタツまつわる思い出といえば、母がコタツの中で麹を発酵させて甘酒を作っていたことぐらいです。
 
だって、コタツや火鉢は、年寄りの物だと思っていましたから。
 
現在我が家は、どの部屋もエアコンだけですから、コタツを出していません。
 
しかし、今は、コタツが懐かしくてなりません。
 
そうそう、こうして回想していたら、我が家では「コタツ」と言わずに「おこた」って言っていたことを思い出しました。