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俳人(毎日俳壇選者)・哲学者・宗教者である大峯顕師(88歳)が、130日、で急性心臓死のため死去されました。
 
「古池や蛙飛び込む水の音」
 
有名な芭蕉の句は、一般的には蛙が飛び込んだ水の音が聞こえるほどの周囲の静寂さを詠んだ俳句と解釈されています。
 
それを俳人高浜虚子は、主眼を池の水の音ではなく、蛙に置いて、春になって冬眠から目覚めた蛙がやっと池に飛び込む姿と解したのでした。
 
そうすると、蛙の動きや季節の変化も感じられると解釈したのでした。
 
こんな新釈をした高村虚子を大峯師は師事されていました。
 
又、大峯師の厳しい講演をよく聞かせていただいておりました。
 
若くして亡くなった哲学者・文筆家の池田 晶子との共著『君自身に還れ-知と信を巡る対話』の中の、
 
「死は、プライベートなことではない。全ての人は、死ぬ」
 
の言葉が思い起こされます。
 
まさに、「巨考逝く」って感じです。