新年の儀式性が薄くなったというか、昔にくらべて、年が変わったということを、あんまり意識しない世間になっています。
 
除夜の鐘を聞いて1年を反省し(煩悩を廃し)、リセットして新しい年を迎える。
 
家族揃って新年のお祝いをし、今年も仲良くやっていきましょうと改めて挨拶をする。
 
正月は家に居て、お節料理を食べ、家族団らんの時を過ごす。
 
正月独特の風物詩が見られなくなってきています。
 
街に出ても、昨日(大晦日)と変わりが無い今日(元旦)があります。
 
毎年手帳を変えていたのに、最近は、数年手帳を使っている人が多くなっています。
 
昔は数えで年齢を言っていましたので、元旦にみんな一緒にひとつ歳をとっていました。
 
柳田國男が言うところの、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観である、「ハレ」と「ケ」、即ち非日常と日常の違いが無くなってきたようです。
 
行きすぎた悪しき自由志向のため、儀式めいたことだけでなく、礼儀及び行儀作法、人間関係における上下座位置等々、しっかりけじめを考えた方がいいと思うのですが。