私を魅了してやまない池波正太郎原作『鬼平犯科帳』は、連載開始(オール読物)から50年が経ったそうです。
現在は、文春文庫で全24巻に納められています。
江戸時代の火付盗賊改方長官、鬼平こと長谷川平蔵を主人公にした連作短編の捕物帳です。
文庫本は再版を重ねておりますし、さいとうたかおのSPコミック本も出版されています。
それに加えて、今年はテレビでテレビアニメになり放映され、先の本が異常に売れているそうです。
何度となく出てくる台詞にみる池波正太郎の人間観が好きです。
「人間というものは、不思議な生きものよのう。
悪いことをしていても善いことをし、善いことをしながら悪いことをもしてします。
本におかしな生き物よのう」
夏目漱石も、「こころ」の中で言っています。
「平生はみんな善人なんです。
少なくともみんな普通の人間なんです。
それが、いざといふ間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。
だから油断が出来ないんです」
自身の心の奥底をのぞきこみ、己の不安定さに見つめながら、来年も精進して暮らしていきます。
今年は、ブログを通して、色々な方々からご教導いただきました。
感謝、感謝です。
来年も宜しくご指導賜りますように。