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つき。ほし。くも。かぜ。やま。かわ。うみ。
日本の自然はどうして二字ばかりなのだろう、と僕は思った。
はな。あめ。ゆき。たに。くさ。すな。・・・・・ゆめ。
 
・・・・・漢字に変換。
 
「月星雲風山川海」
「花雨雪谷草砂夢」
 
すばらしい。意味はないが字面は漢詩みたいだし、最後の「夢」には韻を踏むように味わいがある。
 
 
昭和という時代の匂いと味わいの伴う最後の作家、浅田次郎のの最新作『おもかげ』(毎日新聞出版)です。
 
読みながら、自分の今までが浮かび上がってきてしまいました。