
『オペレーションZ』真山仁著(新潮社)
日本の国家予算は、一般会計の税収が約50兆円に対して、歳出は約100兆円です。
この差を国債・公債で埋めているわけです。
アベノミクスの所為で国公債の残高は1000兆円を超えています。
所謂、借金ですね。
今まで1000万円の年収で生活していたのに、諸事情で年収が半減してしまった家庭が、今まで通りの生活をしようとするなら、年500万円の借金をしなければなりません。
しかし借金はいつかは返さなければならないのです。
もし返すことが出来なければ自己破産するしかありません。
国の場合は、国家破綻(デフォルト)です。
この国家破綻の危機を伝えているのが本作品です。
この小説では、国家破綻を回避するために大胆な構想が展開されていくのです。
リアリティーを持って読み進めていきました。