先日、京都で菓子職人さんに聞いた話なんですが、饅頭(生菓子)を真っ二つに切ったときに、皮の厚さが上:横:下が、7:5:3の割合になるのがいい饅頭なんだそうです。
 
そんなこと考えたこともなかったので、驚きました。
 
お菓子の名前を考えてみました。
 
餅にきな粉をまぶしたのを「きな粉餅」とか「安倍川餅」とかいいます。
 
昔の東海道には、駿河の国に安倍川という川があり、その茶店で名物になった餅だから「安倍川餅」というのだそうです。
 
「今川焼き」は、江戸の今川橋付近の店で売り出されたものです。
 
「どら焼き」は、打楽器の「銅鑼」に似ていることから命名されたそうです。
 
関西では「どら焼き」を「三笠」といいますが、これは奈良の三笠山のかたちに似ているためそう呼ぶそうです。
 
もうすぐお彼岸です。
 
彼岸餅は、秋は「おはぎ」と言い、春彼岸のものは「ぼた餅」と言います。
 
秋に咲く萩の花が小豆の粒と似ていることから「萩餅」、春に咲く牡丹の花をあずきの粒に見立てて「牡丹餅」と言うようになったようです。
 
お菓子の名前はそれぞれですが、その意味をも味わいながら、美味しくいただきましょう。