先日、京都市のクリニックを経営者達が、さい帯血を国に無届けで患者に移植し、再生医療等安全性確保法違反の疑いで逮捕されました。
100人ほどの患者に投与し、3億6千万円ほど売り上げたようです。
気になったものですから、少し調べてみました。
さい帯血というのは、胎児のへその緒(臍帯:さいたい)の中に含まれる血液のことです。
この血液中には、さまざまな種類の細胞のもとになる造血幹細胞を多く含まれています。
そのため、白血病や再生不良性貧血などの難治性血液疾患などの治療に活用されています。
現在では、さい帯血バンクも確立して、年間の実施数も骨髄移植にも並ぶほどになってきています。
具体的には、さい帯血移植手術をするのですが、ABOの血液型が一致する必要はありません。
さい帯血移植というのは、血液型が違ってもできるものなのです。
ですから、移植後は、移植された幹細胞から血液が作られるので、血液型もドナーのものになるのです。
例えば、血液型A型の患者が血液型B型のドナーから造血細胞の提供を得た場合、その患者の最終的な血液型はB型に変わるのです。
血液細胞の遺伝子情報(DNA)も提供者由来のものになります。
腎臓移植手術は中々受けられませんが、新しい医療でカバーできるようになっているのが現状のようです。
・・・血液型が変わるって事は、性格も変わるんでしょうかねぇ?