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『わがいのち月明に燃ゆ』林 尹夫著(ちくま文庫)
 
《愚劣なりし日本よ 優柔不断なる日本よ 汝(なんじ)いかに愚かなりとも 我らこの国の人たる以上 その防衛に奮起せざるをえず 
 
オプティミズム(楽観主義)をやめよ 眼を開け 日本の人々よ 日本は必ず負ける
 
そして我ら日本人は なんとしてもこの国に 新たなる生命を吹き込み 新たなる再建の道を 切りひらかなければならぬ……》
 
京都大生から学徒出陣で海軍航空隊員となり、戦死した林尹夫(ただお)、享年23歳の遺稿集の中の詩です。