「先人木を植えて、後人その下に憩う」
先般ブログに書いた格言です。
我が家には、代々、「墨の保存」ということがあります。
「墨は出来たてでは粘り気があり、墨色も冴えないという。
だいたいの目安としては、20年から100年にかけてが最もよい墨色を見せる。
また、古墨の条件としては、よい原料とよい製法を用いていることが前提である。
よって、いくら年月を経ても、原料が粗悪なものであったり、製法に手抜きがあれば、古墨とは呼べない」
(ウィキペディアより)
当代が、そこそこの墨を買って保存しておき、次の代、もしくはその次の代の者が使用するのです。
ですから、今私が使っている墨は、先々代が購入してくれていたものなんです。
私もそろそろ、次世代の為に墨を買わなくてはなりません。
こういったサイクルが、伝統を作り上げていくのでしょう。