遺体に施す「エンバーミング」(死体防腐処理)があります。
あまり知られていませんが、日本の技術が高く評価されています。
元々の始まりは、60万人の死者を出したアメリカの南北戦争でした。
アメリカは宗教的理由(キリスト教の復活再生)から、火葬でなく土葬をします。
ですから遺体を遠い故郷まで搬送するための技術だったのです。
その後、ベトナム、イラク戦争で多数の兵士の遺体をアメリカに返しました。
日本にこの技術が持ち込まれたのは、1974年のことだったそうです。
日本で死んだ外国人を本国に送り返すために必要だったのです。
日本で死亡する外国人は、年間6000人以上にのぼり、毎日20体近い遺体が海外に搬送されていると言います。
日本でも、種々の理由で、(今回のように?)葬儀まで数日期間を置かなければならないときなどに、このエンバーミングを受けることが出来るのです。