沖縄辺野古の新基地建設を巡り、国土交通相が沖縄県知事を訴えた裁判で、福岡高裁那覇支部は16日、国側の請求を認め、県側敗訴の判決を言い渡しました。
 
これを受けて、敗訴側は「沖縄の民意が無視された」と憤りを見せています。
 
三権分立の我が国に於いて、「確定判決に従う」と明言していた首長が、「政府と司法が一体化している」と公言するのは如何なものでしょうか。
 
当事者として司法に判断をゆだねたなら、それに従わねばなりません。
 
第三者のごときに判決を批判すべきものではないはずです。
 
もっとも、上告という道も開けているわけですげ。
 
事の是非はさておき、問題は、現代日本の「正しさ」は、「皆が正しいと思っていること」が正しいとされるといった風潮です。
 
人にはそれぞれ立場(都合)というものがあります。
 
本当の正しさとは、それぞれの立場を離れた観点からのものでなければならないように思います。
 
その点、個人が宗教への信仰を明らかにする国々では、その宗教が示す理念が正しさとなっているのです。
 
絶対揺るぎなきものを持っているということですね。
 
反対にいうと、人間は自分の都合でしか物事を判断していないってことですよね。