愛しい人との別れ、それも死別って、本当につらいものです。
大切なものをなくした喪失感は、葬式、法事をしていくうちに、時間の経過とともに苦悩もだんだん薄れていくものです。
最近「ペット葬」が話題になっています。
ペットを擬人化し、家族の一員として、思いを込め、死ぬとどうなるかが気になり、人間と同じように葬式をしようとするものです。
そういう遺族感情(?)を目当てにし、葬式、供養をしてくれる業者もあるようです。(結構需要があるようですが)
しかし、ペットを擬人化してしまうってどうなんでしょうか。
住宅事情からでしょうか、ペットを庭先で飼わず、室内で飼うことにより、より家族の一員としての思い入れが強くなるので しょう。
笑い話でしょうが、夫が死んだときは涙を流さなかった妻が、愛犬が死んだときには涙が止まらなかったってことを聞きます。
人間関係が希薄になり、「家族葬」と称する「薄葬」(家族の情が薄い、人間関係、付き合いが希薄な葬式をこう呼ぶ)が多くなる中で、より情の深い「ペット葬」が行われる背景って何なんでしょうね。