
蔵書の整理していて『2001年宇宙の旅』を見つけ、懐かしくて再読しました。
後にスタンリー・キューブリック監督により映画化され大ヒットした作品です。
この映画に、本来ならば、ある日本人がスタッフに加わる予定だったのです。
それは、手塚治虫でした。
当時アメリカでも『鉄腕アトム』がテレビで放映されていました。
それを観たキューブリックは、このアニメの未来的センスを是非今度の映画にいかしたいと考え、美術監督に手塚治虫を起用しようと、手紙を書きました。
しかし手塚治虫は、参加するとなると1年以上日本を留守にしなければならないので、泣く泣く諦めたようです。
そこで彼は、断腸の思いで、
「自分は200人の人間を食べさせていかなければならない」
と断りの手紙を書きました。
手塚治虫は、虫プロの社員が200人いる、という意味で書いたのですが、キューブリック監督は、東洋ではまだハーレムがあると勘違いしたのか、
「おまえにそんなたくさんの妻と子供がいるとは知らなかった、残念だ」
と言う返事が来たということです。
夜が長くなってきました。
再読したい本が次々出てきます。