昨日のブロ友のコメントを見て、こんな話を思い出しました。
その昔、大阪で商売に失敗した西国の商人が、悲嘆にくれながら故郷の帰ろうと山陽道を歩いているうちに、一本の道標に出合った。
分かれ道に立つ道標を見ると、
「右くらし、左つらし」
と書いてある。
正に自分の心境を言い表している。
落胆して立ちくずれて倒れてしまった。
そこへ通りがかった人がその商人の姿をみて、やがて笑って道標の下のゴミを払いのけると、
「右くらしき」(倉敷)、「左つらしま」(連島)と出てきた。
下の一字が見えなかったばかりに早合点して嘆いていた我が身のあさはかさ愚かさに気づいて商人は、気を取り直して歩み始めたという。
早とちりをして人生を見失ってはならない。
自分の先入観念や常識にとらわれて広い世界を見そこねてはならないという話です。