「こんなばかな話があるものか!」
「この怒り、悲しみをどこにぶつけたらいいのか?」
バングラディシュの痛ましい無差別テロ事件から無言の帰国をした日本人犠牲者の遺族の言葉です。
こんな形で人生を終えるとは、誰も予想できなかった。
犠牲者の中に、出産を控え、近く実家に戻る予定で航空券も予約済みだったイタリア人がいました。
娘の帰郷を心待ちにしていた父親は、
「私たちの苦難と彼女の死が、より公正で友愛に満ちた世界の構築のために役立つことを願う」
とコメントしたそうです。
ローマカトリックの精神性が言わしめしたものでしょう。
全く、頭が下がる思いです。
宗教を持つ意味を改めて思わずにはいられません。
(註)被害者からしたら、無差別テロですが、加害者からすれば、差別テロですね。