
「あなたには、忘れられない日がありますか。
私には、そっと手を合わせる日があります」
1月17日、毎年この日は神戸で過ごしているのですが、今年は行けませんでした。
先夜、「獅子吼」(浅田次郎著)を買い、短篇『帰り道』を読みました。
あの時、あの場所にいなければ……
工場が主催するスキーの帰り道に、女は念願叶って好きな彼からプロポーズされるのですが、今一歩踏み出すことが出来ませんでした。
彼女の心は粉々に壊れてしまったという、日帰りスキーバスでの悲しく切ない恋の物語です。
翌朝、長野県でスキーツアーの大型バスが道路脇に転落し14人が死亡した事故のニュースが飛び込んできました。
夜を通して走る安いツアーバスは、若者に人気があります。
東京~京都間を走る高速深夜バスがあります。
京都に住んでいた頃、時々ですが早朝に京都タワー地下にある大浴場(朝7時開場)に行っていました。
朝6時半に京都駅に着いた深夜バスの客が、疲れた汗を流しに多く入っていたことを思い出しました。
それにしても、安いツアーバスは乗ってはいけませんね。