体中の骨は、毎日僅かですが骨折しているそうです。
 
骨折した骨は、又再生します。
 
それを繰り返すうち、10年後には今の骨はすっかり無くなってしまって、新しい骨に入れ替わっているそうです。
 
骨だけではありません。
 
私たちの体を構成する全ての細胞は、日々生成死滅を繰り返し、新しいものに取って変わられています。
 
つまり、今の自分は10年後にはいなくなってるということですね。
 
それは自分だけではありません。
 
10年前に愛した人も、今はすっかり変わっているということです。
 
今愛している人も、10年後には、全く別人になっているのです。
 
私の体を構成する物質は、私が生まれてから死ぬまでの間でさえ、どんどん入れ替わっていくのです。
 
そう考えると、「私たちの本質は、物質ではない」ということにならないでしょうか。
 
では、私は一体何からできているというのでしょう。
 
いったい自分ってなんなんでしょうね。
 
 
秋の夜長、そんなことを考えて過ごしています。