北里大特別栄誉教授大村智氏にノーベル賞の受賞が決まったそうです。
 
寄生虫病から救う特効薬開発の功績によるものであります。
 
私は、小学生の時ノーベル賞の創始者ノーベルの伝記で読んだことをよく覚えています。
 
スウェーデンの化学者でダイナマイトを発明した人であることもそのときしりました。
 
そもそもダイナマイトは、兵器として発明開発されました。
 
ですから、それは多くの命を奪い、強者と弱者の差を大きくしたのです。
 
しかし、ダイナマイトを平和利用されたために、近代世界の飛躍的発展が可能になったのです。
 
彼はその功罪に苦慮したのか、ダイナマイトで得た莫大な財産で、ノーベル財団を設立し、遺言で国籍の差別なく毎年授与するノーベル賞を創設するとしたのです。
 
この話は、どれだけ素晴らしい物でも、その使い方によって善くもなり、悪くもなるということを教えているのです。
 
大村氏は、「平成の野口英世」と呼ばれていたそうです。
 
野口英世は、貧困の中で母の熱い愛情のより育てられ、北里博士の研究所に入り、細菌研究でその功績を残した人です。
 
偉人の伝記物語は、どれも彼らの功績に繋がる、又功績の対極にある大切な物を教えてくれています。
 
 
功績だけに目を奪われることなく、偉人伝を通して学ばなければならない大切なものがあるのです。
 
しかしそれは、大人になってからでは遅いように思えてなりません。