「以和為貴(和を以て貴しとなす)」で有名な、
聖徳太子の『十七条憲法』を読み返しました。
その第十条に、
「恨みは抱かない。
憤りは顔に出さない。
人が自分と違うからといって怒らない。
人は皆それぞれ心がある。
考えがある。
相手が正しいと思うことを自分はよくないと思い、自分が正しいと思っても相手はよくないと思う。
自分が聖人で相手が愚人だなんて事はない。
どちらも凡人だ。
何が正しいかを誰が決められるだろう。
互いに賢人で愚人なのだから。
ちょうど、丸い鐶(輪状の金具)に端がないようなもので区別は付かない。
相手が怒ったら、もしや自分に過ちがあるのではないかと、まずは反省してみる」(私訳)
とあります。
1400年以上前の言葉ですが、外交(中国、韓国)問題、対人(家庭、社会)関係に問題を抱えている現代の我々が心しなければならないスタンスではないでしょうか。