近頃、時代小説を読んでいると、
 
“ああ、そうだったんだ!”
 
って気が付かされることが多々あります。
 
 
「押っ取り刀(おっとりがたな)」
 
という言葉があります。
 
何か事件が起きたとき
 
「慌てずにゆっくり行動すること」
 
だと思っておりました。
 
しかし、本当は、
 
「急いで手に取る」
 
「勢いよくつかみ取る」
 
と意味なのです。
 
武士が、急な出来事で刀を腰に差す暇もなく、手に持ったままであることから、
 
「急いで駆けつけること」
 
を表しています。
 
正反対の解釈をしてしまっていたのは
 
「おっとり」を「ゆったり」した様子を思い浮かべ勝手に思い込んでいたからですね。