江戸時代の歌に、
 
「世の中に 人の来るこそ うるさけれ
 
とは云うものの お前ではなし」
 
というのがあります。
 
来客はうるさいものだが、お前さんのことではないよと、歓迎する内容のようです。
 
 
この歌を2文字だけ変えたら、
 
「世の中に 人の来るこそ うれしけれ 
 
とは云うものの お前ではなし」
 
来客はうれしいものだが、そうは言っても、君のことではないよ。
 
となり、歌の意味は反転してしまいます。
 
 
何事も、ちょっとのことで大きく変わるものです。
 
 
「辛(つらい)」という字も、もう少しで「幸(しあわせ)」になる字ですね。