今の若者は、物を欲しがらない。
情報量が多い今、彼らは商品の良さについてはよく知って認めている。
一般の大人よりも、詳しい。
しかし、欲しがらないのである。
車を欲しがらない、お酒を飲まない、恋愛に淡白、旅行に行かない、安定を求めるなどが最近の若者の傾向と分析されている。
車の代わりに自転車、酒の代わりにスイーツ、新築家より古民家、恋愛よりひとりを好み、争いを好まない。
バブル崩壊後の不況風の中で育った世代で、「さとり世代」とも呼ばれている。
そして、彼らの満足度は、大人よりも断然高いのだとか。
生まれた時点で、物などに恵まれていので貪欲さはないものの、安くても品質の良い商品や、サービスの普及で幼い頃から享受し、そこに満足感を感じているようだ。
・・・実に羨ましい。
欲望と我慢の繰り返しが、我が人生であったような気がする。
豊かさを物を通して感じていたように思う。
(まあ、決してそれだけではないけれど)