先日行われた、2015年度センター試験「倫理」に、本年も仏教の設問が数問出ておりました。
その中から1つ。
問8 下線部hに関して、ブッダ(釈迦)が初めて教えを説いた際に語ったとされている四諦についての説明としで最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 苦諦とは、人間は誰しも,苦しみを嫌い楽を求める心をもっているという真理を指す。また集諦とは、そうした思いが積み重なって煩悩が増大するという真理を指す。
② 苦諦とは、人間の生の有り様は苦しみであるという真理を指す。また集諦とは、そうした現実のゆえに心の集中が妨げられ悟りが得られないという真理を指す。
③ 滅諦とは,煩悩の滅した安らぎの境地があるという真理を指す。また道諦とは、そうした境地に至るための,極端に陥ることのない正しい修行法があるという真理を指す。
④ 滅諦とは,あらゆる存在はいつか必ず滅ぶという真理を指す。また道諦とは、そうした道理を心に留めて,禁欲的な苦行を実践すべきである。