
「すぐれた酒を持つ国民は、進んだ文化の持ち主である」
と言ったのは、名著「日本の酒」(岩波文庫)の著者坂口謹一郎博士です。
その中には、
「世界の歴史をみても、古い文明は必ずうるわしい酒を持つ」
と言い、
「すぐれた酒を持つ国民は、進んだ文化の持ち主であるといっていい」
と醸造技術の歴史をたどりながら言っています。
発酵、醸造に関する世界的研究者が、日本酒が世界に誇れる洗練された酒であるのを説いているのです。
近年、日本酒の輸出が香港や欧米を中心に輸出量が増えているようです。
ワインに匹敵する日本酒の上品な美味さと味わいに、世界が気付き始めてきたようです。
ただし、1升瓶は受け入れられず、ワインボトルのような750ml瓶のみだそうです。
勿論、冷やして飲むスタイルです。
年末年始は、やはり燗酒が良いんですけどね。
いずれにしても、一杯やりながら、日本の文化を楽しむも良し、世界の文化を楽しむも良しってことですか。