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直木賞作家木内昇(のぼり)の『櫛挽道守(くしひきちもり)』(集英社)です。
 
信州・木曽の宿場町で、櫛づくり職人の父に憧れて、その後を目指す娘の半生を丁寧に描いた長編小説です。
 
この作品は、今年度の中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞の3賞を獲得しました。
 
静かな力作が、各賞の選考委員から絶賛されたそうです。
 
 
ん?
 
 
聞き慣れない「親鸞賞」とは、
 
「一般財団法人本願寺文化興隆財団では、親鸞聖人の遺徳を偲び顕彰する為、隔年で二つの文学賞、親鸞賞(フィクション対象)と蓮如賞(ノンフィクション対象)を主催しています。
 
日本の宗教風土とそこに根差した精神文化に基づく、人間の深い希求の心を感じ取ることの出来る、すぐれた作品に贈呈されております」
 
ということです。
 
過去の受賞作品は、
 
1回(平成12年)沈める城 辻井喬(文藝春秋刊)
 
2回(平成14年)虚竹の笛 水上勉(集英社刊)
 
3回(平成16年)静かな大地 池澤夏樹(朝日新聞社刊)
 
4回(平成18年)新リア王(上・下)高村薫(新潮社刊)
 
5回(平成20年)道元禅師(上・下)立松和平(東京書籍刊)
 
6回(平成22年)錦 宮尾登美子(中央公論新社刊)
 
7回(平成24年)半島へ 稲葉真弓(講談社)
 
8回(平成26年)村上海賊の娘(上・下)和田竜(新潮社)
 
 同 (同時受賞)櫛挽道守 木内昇(集英社)
 
 
 
冬の夜長に、こたつに入って読んでみますか。