「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい 」
有名な、夏目漱石の「草枕」冒頭の一節です。
「いいかげんにして」「いいかげんにしろ」とは、度を越した時に受ける、お叱りの言葉です。
でも別の意味では、良い加減(加えることもなく、減らすこともない)」、「丁度良い」ってことです。
「いい湯かげん」等と使うように、「いいかげん」とは、「ほどよい」ってことに使われます。
ほどほどが、良いんです。
ほどほどの良さが、見失われつつあると思うんですが。