年末が近づくと、喪中葉書が届きます。
 
 
「喪中見舞」って知っていますか?
 
家族葬が多くなった昨今、喪中はがきが届いて初めて、知人の近親者が亡くなっていたことを知ることもあります。
 
そこで、それに対するギフト「喪中見舞」なるものが考えられたのでしょう。
 
勿論、業者(商売人)によるものでしょうが。
 
受け取った側にしてみれば嬉しいようで、喪中はがきが届いてからでも、お悔やみの気持ちはきちんと伝わるようです。
 
()日本香堂は、
 
『喪中葉書が届いたら、迷わず喪中見舞を!』
 
とのキャッチフレーズで新しい習慣として提唱しています。
 
 
・・・がしかし、喪中葉書は必要なものなのでしょうか。
 
そもそも、
 
「喪中とは何ぞや?」
 
ってことから考えなければなりません。
 
 
「喪中」とは、喪に服す期間をいいます。
 
明治7年に出された太政官布告(昭和22年に廃止)により定められた、喪に服す期間、即ち喪服を着て過ごす期間をいいます。
 
その期間は、死亡者との近親の度合いによってそれぞれ違います。
 
ですから、その年に死別したからといって、誰もが正月が喪中であるとは限らないのです。
 
それも確かめずに喪中葉書を出すのは、単に自らの「無知無能」をさらけ出しているに過ぎないのです。
 
 
しかも、近親の死を「穢れ」として扱うのは、神道の考え方です。
 
葬式を仏式でしているのに、神道の慣習をすること自体矛盾した無知無能な行為なのです。
 
 
日本のしきたりにはそれなりの根拠があるものです。
 
物事の本質を見つめないと、形式だけの無知な行為になってしまうのです。