仏教徒(特に禅僧)は、食を重んじます。
 
特にその食事作法は、「沈黙・粛正」を重んじ、私語は勿論、漬物のかむ音でさえ慎まねばなりません。
 
質素で少量のおかずでも、あれこれ考えず静かに食べていると、とても美味しく感じることができるそうです。
 
何も残さず、最後に器に白湯を注ぎ、綺麗にさらえて飲み干します。
 
 
「残さず食べる、それが命を頂くということだ、やずややずやの発芽十六雑穀」
 
というテレビコマーシャルを思い出します。
 
 
私も幼い頃祖母に、
 
「食後はお茶を茶碗に注ぎ、箸で綺麗に茶碗の内側を箸で綺麗にしなさい」
 
と言われていました。
 
日本人は、最後の米一粒まで大切に頂いていたのです。
 
 
知人の僧侶と一緒にカレーライスを食べたことがあります。
 
その時彼は、食べ終わった皿に水を注ぎ、スプーンで綺麗にさらえ、飲み干しました。
 
「そこまでやるか!」って感じでしたね。
 
 
 
食事の有り難さというものを感じることができれば、食の楽しみ方が少し変わるかもしれませんね