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時々、一人で本屋をウロウロして過ごすことがあります。
 
本屋は楽しいです。
 
二時間位、直ぐに経ってしまいます。
 
今回も数冊買いました。
 
 
『西田幾多郎 無私の思想と日本人』(佐伯啓思著)です。
 
「日本人の哲学」を誕生させた西田幾多郎の解説書です。
 
西田にとっては、哲学とは、日常の意義をもっとも深く表すものでありました。
 
「哲学の『動機』は驚きではなくして深い人生の悲哀でなければならない」
 
と述べています。
 
そしてその哲学は、初めに「神有りき」という西洋哲学ではなく、日本精神(特に仏教)を踏まえた日本独自の哲学的立場を確立したのです。
 
それが西田哲学でしばしば言われるところの「無の哲学」なるものなのです。
 
彼の著作は、内容の難解さだけでなく、独特の文体で読みづらいことこの上ありません。
 
今まで色んな解説書がありましたが、この本は、平易な言葉で解説されているので非常に分かりやすいものです。
 
 
西田哲学の入門書として是非ともお薦めしたい一冊です。