【「透明人間になったら何をしたいか」。
 
小学6年生にこんな質問をすると、7人の児童から驚くべき答えが返ってきた。
 
「人を殺す」「強盗する」。
 
2年前、岐阜県の公立小学校の卒業文集にそのまま掲載され、保護者に配布されて大騒ぎになったことがある。
 
▼「チェックが不徹底で児童や保護者に申し訳ない」と学校は平謝りだった。
 
もちろん、問題の本質はそんなところにはない。
 
かわいそうに児童たちは、家庭でも学校でも、「人を殺してはいけない」ことを、教えられてこなかったに違いない。】
 
『産経新聞』の「産経抄」(26.10.23
 
 
 
 
現代人は死(死後)を恐れていないように見えて仕方がありません。
 
その現れが、殺人犯の若年化、自殺者の増加、イジメの増加等に現れています。
 
 
先年、地獄絵本が流行ったことがありました。
 
絵本で地獄の様子を子供達(若者達)に見せ、地獄(死後)は怖い世界だと言うことを教えようとしたのでしょうか。
 
 
 
 
仏教の因果応報、「殺したら地獄の落ちる」という言い方は、
 
「殺すということは地獄の落ちるほどの罪悪である」
 
という今を明らかにするものであります。
 
決して、未来に地獄という空間に行くと言ったおとぎ話ではないのです。
 
 
「命を抹殺することへの恐れ」これこそ重要なのです。