刑事ドラマを見ていると、遺体の死亡時刻を「死後硬直」の状態によって推定しています。
 
死後の身体って堅くなるのですね。
 
 
ところで、新鮮な魚ほど美味しいとは限らないということがあります。
 
 
死んですぐの魚の身はアルカリ性で柔らかいのです。
 
しかし、すぐにコチコチになって身には透明感がなくなり食べるとコリコリした歯ざわりになります。
 
これがいわゆる「死後硬直」です。
 
魚のうまみは「イノシン酸」という成分で「死後硬直」に入ったころから増加し始め、硬直が解け始めるころに最大になります。
 
やがて硬直が軟化され、うまみ成分のイノシン酸が分解されなくなります。
 
しかし、その度合いは、魚の種類によってまるっきり違います。
 
サバやイワシは死後硬直後急激に味が落ちますが、タイやヒラメはその美味さが長く続きます。
 
 
 
こんな事を考えながら刑事ドラマを見ていると、しばしば、変な気持ちになってしまいます。