日本遺族会の尾辻秀久会長(自民党参院議員)は7日、首相官邸に安倍晋三首相を訪ね、15日の終戦記念日に靖国神社を参拝するよう要請したという。
しかし、首相は参拝するかどうかは明言しなかったようです。
首相は、昨年12月26日、第1次、第2次政権を通じて初めて靖国神社を参拝しました。
これに対し、韓国、中国は猛反発をしたのです。
日本の味方だと思っていたアメリカまでもが、強い失望感を表明したことに日本は驚きました。
安倍総理は今後の外交上の摩擦を回避するため、今回、靖国に参拝すると明言しなかったのでありましょう。
諸外国が靖国神社首相参拝に対して否定的な理由は何でしょうか。
そもそも靖国神社は、戦死者の慰霊の場所ではなく、顕彰の場なのです。
慰霊とは、死者の霊魂を慰めることです。
顕彰とは、死者の功績を褒め称え(ほめたたえ)て、広く世間に知らせることです。
つまり靖国神社では、
「あなたたちは犠牲者でした。
もう2度と間違いは繰り返しませんので、安らかにお眠り下さい」
等と言って参拝する場所では決してないのです。
そんなことを言ったら、神として祀られている人達を冒涜することになります。
神に間違いがあってはならないのであるからです。
顕彰の場ですから、
「よくぞ戦って死んでくださいました。
あなた達は、素晴らしい方々です。
あなた達がいなかったら、今の日本の繁栄はありませんでした。
又再び日本に危機があれば、先だったあなたたちを見習い、必ず後に続く所存であります」
と参らなければならない神社なのです。
英霊は、戦争犠牲者ではないのです。
英霊は、日本のヒーローなのです。
これが靖国神社のあり方なのです。
だから、諸外国は首相を筆頭に政治関係者が参拝することに嫌悪感を示すのです。
もうすぐ、ポツダム宣言を受諾したことを国民に告げられた日(8月15日)を迎えます。
戦争をしない平和な日本(世界)の実現に向けて、考えましょう。