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暑い夏に涼をもたらすミョウガを沢山戴きました。
 
素麺の薬味に、サラダに、天ぷらに、味噌汁に、変わったところでミョウガの炊き込み御飯にと美味しく戴けます。
 
我が家では、母が梅干し酢に漬けた物を「季節の味だ」と好んで食べていました。
 
 
ミョウガを食べると思いつくのがお釈迦様の弟子チューダ・パンタカの事です。
 
自分の名前を忘れるほど物忘れがひどかった彼は、お釈迦様の言いつけどうり、一本の箒(ほうき)を持ち、「塵(ちり)を払い、垢(あか)を除かん」と言いながら毎日毎日も掃き掃除をしました。
 
履いても履いてもゴミは次々と出てきます。
 
そしてある日、履いても履いてもも出てくる塵であるが、履くのを止めれば汚くなるばかり。
 
塵を除くという努力を止めることなく、積み重ねることが尊いことなのだと気付くのです。
 
 
その彼が亡くなり、墓の周りに生えたのがミョウガでありましたから、ミョウガを食べると物忘れをすると言う俗説が生まれたということです。
 
 
「たださえ物忘れが多くなってきたのにこの上ミョウガを食べるなんて」
 
って言われそうですが、主役にはならない名脇役のミョウガ、大好きです。