和食に、匙(さじ)、スプーン、レンゲを使いたくない。
先日ゴルフ場のレストランで鰻重を注文したら、木の匙(スプーン)が添えられていた。
違和感を持つと同時に、ついにここまできたかって不快感を持った。
最近親子どんぶり(総じて丼物)をスプーンで食べる人を見かけることがある。
だからであろうか、最初からスプーンを添えて出す店がある。
食べやすいからという一点からのことであろう。
しかしそれは、箸を旨く使えないからという裏返しに過ぎない。
つまり、日本の箸文化を日本人が壊していくということである。
私としては、日本人はスプーンを使って欲しくないのである。
いつの頃からか、茶碗蒸しにはスプーンが添えられ、ラーメンにはレンゲが添えられるようになり、今日誰もが当然と思っている。
茶碗蒸しは箸で食べ、ラーメンのスープはどんぶりのヘリから飲むものである。
本来、日本人がスプーンを使うのは、カレーライスを食べるときだけだっだ。(私の祖父は、カレーもお椀に入れ、御飯と別にして箸で食していた)
もう一度いう。
スプーンは日本の箸文化をダメにする。
日本人よ、左手に書物を、右手に箸を持て!!