イメージ 1




一緒に食事をしていて、上手に箸を使う人は、とても魅力的に見えるものだ。
 
反対に、食事が出来ればそれでいいというような箸使いにより、不快感を与えられることがしばしばある。
 
 
33世小笠原流作法宗家・小笠原敬承斎さんによると、正しい箸の持ち方は、次の通りである。
 
「ます、箸は3分の2あたりのところを持つこと。
 
上の箸は、人差し指と中指ではさみ、親指で支える。
 
下の箸は、親指と人差し指のつけ根にはさみ、薬指で支えて固定する」
 
「箸先5分、長くて1寸」(1,53cm
 
といわれるように、箸先の汚れは少ないほど良いということだ。
 
小笠原家に伝わる話で、
 
「当家に仕えていた奥女中たちは、みごとに小笠原流を身につけて客の給仕をしていたという。
 
それだけに、客が帰ると、使用された箸を火鉢の灰の中に入れ、箸先にどれほどの灰が付くのかを計り、その客の嗜(たしな)みについて語り合ったらしい」
 
というのがある。
 
何とも意地悪な話であるが、箸先の汚れが、その人の嗜みを語ってしまうことは事実であろう。
 
 
 
まあ、ここまでとはいかなくても、きれいな箸使いは、人を1ランクも2ランクもよく見せることは間違いない。
 
 
 
 
ちなみに、箸を上手に持てる人は、鉛筆もきれいに持っているものですね。