
昨年12月30日に死去したミュージシャンの大瀧詠一氏のお別れの会が昨日21日に営まれた。
1970年代に結成されたロックバンド「はっぴいえんど」のメンバーとして3枚のアルバムを残している。
(大瀧詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂)
日本語ロックの先駆けとなり、3年間活動し、解散後は、メンバーがそれぞれの方向性を持って音楽界をリードしたのである。
70年安保闘争後の若者が持っていた挫折感、虚無感等、退廃的な時代に出るべくして出たバンドであったと思っている。
『春よこい』
「・・・家さえ飛び出なければ
今頃 皆 揃ってお芽出度うが云えたのに
何処で間違えたのか
だけど全てを賭けた
だけど全てを賭けた
今は唯やってみよう
春が訪れるまで
今は遠くないはず」
『春一番』
「・・・いつまでもまつ事はない
まぼろし達をおいはらえ
春一番をつくるのは
それは君の春の祭り」
『春らんまん』
「・・・暖房装置の冬が往くと
冷房装置の夏が来た
ほんに春は来やしない
おや、まあ
また待ちぼうけかい」
私が春を愛で、いつも待っているのは、このあたりに原点があるのかもしれない。
松本隆氏は、
「僕らが灰になって消滅しても、残した作品は永遠に残り続ける。苦く美しい青春をありがとう」
と遺影に語りかけた。