
「色の秘密」野村順一著によると、
ある工場の女性従業員の欠勤が多いのでその原因を調べたのです。
すると、彼女達が使う鏡が、光の具合で病人のように見えてしまい、それが体調にも影響していることが分かったそうです。
そこで灰色で陰気だった壁を、暖色系のベージュに替えたところ欠勤者が減ったというのです。
別の工場では、機械の色を灰色から明るいだいだい色に塗り替えただけで従業員の士気が高まり、事故も減少したそうです。
最近、病院や福祉施設で白ではなく、淡いパステルカラーの内装や制服を採用しているのは、利用者の緊張を和らげるためともいわれます。
お気に入りの色合いの洋服を着るだけで気分が上向くのは、周知のことですね。
春になり、明るい色の服を着ると、よりいっそう心がウキウキと弾みますよね。