「日本人の伝統的な食文化=和食」が無形文化遺産に登録されることが決定された。
 
当初、京料理の関係者らが、「会席料理」の登録を想定していたが、最終的には、「日本人の伝統的な食文化」となったのである。
 
これを受けて、低カロリーな和食(日本料理、寿司、うどん等も含め)を世界に広げようとする動きが活発化している。
 
京料理の世界でも、海外に打って出ようとする人達の動きが盛んである。
 
 
一方、日本料理はグローバル化とは無縁であるべきであるとする意見もある。
 
昨日の忘年会で行った、日本料理店の店主などは、
 
「近年、創作料理が増えてきたなか、純粋な和食料理を消さないよう、その季節の素材を活かした日本料理を目指す」
 
と言っていた。
 
 
私は、嫌いな店がある。
 
「家庭料理(おふくろの味)」と「創作料理」を看板にした店である。
 
家庭料理(おふくろの味)が食べられるのは、我が家であり、我が母親の味である。
 
よその家や、他人の母親の味は、食べたいとは思わない。
 
わたしの母の作る卵焼きは、塩味である。
 
砂糖の入った甘い卵焼きなんて、断じておふくろの味ではない。
 
 
創作料理なんで、結局は何でもありって事ではないか。
 
 
海外に出た和食が、その土地と同化して何が和食なものか。
 
カリフォルニアロール、鯛の塩焼きキウイソースがけは和食かと言いたいのである。
 
 
和食は和食、そのオリジナリティーを崩して欲しくないのである。
 
 
 
 
 
もっとも、明太子スパゲティー(イタリアには明太子はない)は大好きであるが。(笑)