これから寒くなると、鍋が恋しくなってくる。
 
てっちり(ふぐ鍋)ほど美味いものはない。
 
 
最近、ひとり鍋が定着してきたらしい。
 
メーカーも冬に向けて、ひとり鍋用商品を開発販売している。
 
コーヒーフレッシュが入っているような小さな容器に、一人分の濃縮出汁が入っていて、二人分なら二つ、三人分なら三つ入れたらいいらしい。
 
鍋も、小さな物を色々と揃えているそうだ。
 
 
 
しかし、やはり鍋料理は、大勢でワイワイ言いながらつつきたい。
 
鍋奉行に、アク取り代官。
 
 
部屋で一人で鍋を用意して、一人で食べて、自分で後片付けっていうのもせつないではないか。
 
 
 
 
そう言えば、祇園の路地奥に、
 
「小鍋屋いさきち」
 
がある。
 
カウンターにIHが埋め込んであり、多種多様な小鍋が用意されている。
 
深夜飲んだ後で戴く美味しい出汁は、祇園のシメにぴったりである。
 
 
 
でもやはり、我が家でのひとり鍋は、ご遠慮申し上げたい。