
酔芙蓉の花が、盛りを迎え、その透き通った花びらを優雅に風に揺られ、まるで舞っているようです。
毎朝、真っ白い大輪の花をパット咲かせています。

そして、昼頃からやや赤みを帯び、ピンクになり、夕方から夜にかけて、真っ赤になります。

しかし、夜半になると花はだんだん閉じてゆき、翌朝にはしぼんで塊のようになってしまっています。
そしてしばらくすると、花はポトリと落ちてしまうのです。
花は、たった1日の命です。
人間の一生も同じようなものかもしれません。
何にも染まらぬ純白で生まれてきて、人生の中で、色んな色に染められ、又自ら染まっていくのです。
その赤く咲いた花は、楽しく風に舞い、人をも楽しくさせるのです。
ところが、どんなに綺麗に咲いた花でも、日が暮れるとしぼんでしまい、当然その人生をあっけなく終えていくのです。
しかし、短い人生であっても、しっかり咲いた花は、それを見た人を感動させ、散った後も、それを見た人たちの心の中には、いつまでも優雅に咲いているのです。
酔芙蓉、その花言葉は、「繊細な美」「しとやかな恋人」だそうです。